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書籍・雑誌

「謎解きはディナーのあとで」

2011本屋大賞受賞。

どこの本屋さんに行っても、「売れてます!」「オススメ!」「売上1位!」なんてPOPが貼られてて、買って読むか借りて読むかで悩んでいたら、ラッキーにも返却されたばかりの本を図書館で発見。

お嬢様と毒舌執事のコンビで謎解きだなんて、かなりおもしろそう…とワクワクして読んだのに。

あれっ!?(゚ー゚;

…まさかこの勢いで本屋大賞にならないよね…と思っていたら。

あれっ!?Σ(゚д゚;)


本、買わなくてよかったって心底思いました。
この本が本屋大賞だなんて。
なんでこんなに売れてるのか疑問。

今度ドラマ化されるみたいですが、ドラマになった方が案外おもしろくなるような気がします。
でも、お嬢様はともかく、執事のキャストはちょっとイメージ違うかなあ…。

「小暮写真館」

最初は本の厚さにちょっと気後れしたが、読み終わってみると納得のボリュームだった。
とにかく宮部さんの文章は読んでいて心地よい。
単行本にはちょっと手が出ないが、文庫になったら是非買って手元に置いておきたい。

この本と前回の「ペンギンハイウェイ」、続けて読んだこの2作は、偶然にも「ボーイ・ミーツ・お姉さん」という内容。
今回は年齢がちょっと上がって、少し切なかった。

「ペンギンハイウェイ」

2011本屋大賞3位。

小学生の国語の宿題に、教科書の音読がある。
聞いていると、ときどき不思議なお話がでてきて、大人の私でも「続きはどうなるんだろう」と音読を聞き入ってしまうことがある。

たとえば、ブリキのおもちゃのねずみと本物のねずみが心通わせる物語。
たとえば、トカゲ(もしくはヤモリだったか)が、不思議な消しゴムをくれる物語。

「ペンギンハイウェイ」はそんな物語と似ている。

最初は「何でペンギンがっ?」とか、「何でこの子はこんな話し方?」とか思ったが、読み進むうちにすんなりと頭に入ってくるようになった。

私の頭の中に描かれる情景は、風が吹く、海が見える緑の丘。
そこに立つ小学4年生のぼくとお姉さん。
そして、ペンギン。

「あんじゅう」

文庫か新書で発売されるのを待つつもりが、手にとってページをめくった途端即購入決定。
新聞連載当時そのままの挿絵がちりばめられていて、何とも贅沢な本です。
これは絶対単行本購入がオススメ。

「おそろし」の続編ですが、前作よりもファンタジー色が強いかな。
「こわくて、かわいい」今作。
次作はどんな雰囲気になるのか楽しみです。
雑誌連載が始まっているようですが、本になるまでガマンガマン。

僕僕先生 「胡蝶の失くし物」「さびしい女神」

中国冒険ロードノベル第3・4弾。

話が進むにつれ、スケールが広大になってきた。
ちょっとだけ僕僕先生のルーツが垣間見えたけど、相変わらず先生は多くを語らず、なかなか真意が見えてこない。
もう第5弾が出てるようで、続きが気になる。

新しいキャラクター、蚕嬢が可愛かった。
読んで字のごとくの姿の上、普通より大きめサイズなお嬢さんなので、実際にはお会いしたくないが。

江 姫たちの戦国 上・下

2011年NHK大河ドラマ原作。

来年の大河ドラマの主人公がお江の方だと知って、原作は
「乱紋」 永井路子
か、
「美女いくさ」 諸田玲子
の、どっちかな~どっちにしろ楽しみだな~なんて思ってたんですが、書き下ろしとは意外でした。

戦国物って、もうすでに小説もドラマもあふれるほどあって、主人公の人生の歯車が本格的に動き始めるまで結構退屈だったりします。
今回も北庄城落城までは、小さな江の目線から歴史をおさらいしているような感じで、ちょっと退屈でしたが、その中で信長のと絡みは興味深く楽しかったです。

秀吉の庇護の元に入ってからの江は、まさにキャラ全開というか(歴史上の人物に「キャラ」は失礼ですが)、誰に対しても物怖じしない真っ直ぐな破天荒ぶりが痛快でした。
養父・秀吉にも、義父・家康にも、夫・秀忠にも言いたいことをハッキリと言う。
ポンポンと繰り出される言葉のやりとりがすごく楽しい。
「篤姫」を見ていたときも思ったんですが、田渕久美子さんは台詞回しが絶妙だなぁと思います。

この江を上野樹里ちゃんが演じるのかと思うと、ますます来年の大河が楽しみになりました。


それにしても、最近の大河ドラマって戦国と幕末ばっかりですよね…。
私としては、永井路子さんの
「美貌の女帝」(元正天皇)
「この世をば」(藤原道長)
あたりを見てみたい。
天智、天武、持統天皇あたりもおもしろいと思うし、中近世ばかりでなく古代史も描いて欲しいなぁ。 

江(ごう)―姫たちの戦国〈上〉

著者:田渕 久美子

江(ごう)―姫たちの戦国〈上〉

江(ごう)―姫たちの戦国〈下〉

著者:田渕 久美子

江(ごう)―姫たちの戦国〈下〉

おそろし 三島屋変調百物語事始

今、宮部みゆきさんと言えば「小暮写真館」ですが、今回読んだのはこれ。
新聞小説で先に「三島屋変調百物語事続」を読んだので、「事始」が気になっていたんです。
図書館では見つからないし、単行本を買うほどでもないし…と半ば放置していたら、新聞広告で新書版が出ることを知り、即購入。
でも、新聞連載の時には割とほんわかした挿絵が付いていたのに、今回はおどろおどろしい表紙だったのでちょっと腰が引けました。

小説であれ映画であれドラマであれ、基本的にホラーは苦手です。
この物語も映像化されたら結構怖いんじゃないかと思いますが、活字として読む分にはそんなに恐怖感はなく(もちろんゾッとする場面は何度もあったけど)、むしろ事件の謎解きのようでわくわくして読みました。
「事続」も早く本にならないかなぁ。

そしてこれ、また苦手の江戸時代ものだったんですが。
すんなり読めました。
だいぶ江戸時代に慣れてきたのかも。
というか、ちゃんと「四つ(午前十時)」と括弧書きしてあって、みけさんにやさしい江戸時代ものでした。(笑)

      
おそろし (新人物ノベルス)

著者:宮部 みゆき

おそろし (新人物ノベルス)

森に眠る魚

図書館で見つけたとき、手に取るのを一瞬ためらい、借りるかどうか逡巡し、結局「怖いもの見たさ」で読み始めた。

母親5人が出会い、交流を深め、心を許しあい、そして次第に心の闇へ、暗い森の中へと引きずり込まれていく。

私は周りに良い友達がいて、恵まれている環境にあると思うが、それでもママ友関係は本当に難しいと感じる。
1対1ではなく、「相手」と「自分」との間には、必ずお互いの子どもの存在があるから複雑だ。

「こんなこと私の周りで起こるはずがない。」
断言したいが断言できない。
「ここは田舎だし。『お受験』なんてないし。登場する母親たちと自分とは、立場も考え方も性格も違うから。」と、言い訳じみた理由を並べて無理矢理安心感を得ようと藻掻く。
そして、彼女たち全員が自分の分身であるような、自分の醜い気持ちを見透かされ、晒されたような感覚におののく。

読了後は落ち込みさえした。
私はうまくやっているんだろうか。
これからうまくやっていけるんだろうか。

他愛もない話に興じ、その瞬間だけ悩みなど忘れる。
お互いの関係に悩んでないように見せる。
一旦不満を吐露してしまえば、堰を切ったように溢れ出す。
離れればいい。
離れれば楽になる。
でも離れられない。
そして彼女たちと会う明日は否応なしにやってくる。
明日など来なければいいのに、時計の針は残酷なまでに時を刻む。

彼女たちは結局バラバラになった。
それぞれ大切なものを得、大切なものを失った。
彼女たちには自業自得だが、母親の精神バランスが崩れた影響が子どもたちに及んでしまう箇所は、酷く痛々しかった。
子どもはお母さんが大好きなのに。

私は健康であるように努めよう。
肉体的にも。精神的にも。

森に眠る魚

著者:角田 光代

森に眠る魚

金春屋ゴメス

第17回日本ファンタジーノベル大賞 大賞受賞作品。

また江戸時代…(笑)
今回は江戸時代「風」ではありますが。
苦手だとわかってはいたものの、見た書評がどれも良かったので読んでみました。
舞台は現代に有りながら独立国家として存在する「江戸国」。
最新技術をかたくなに拒否して「江戸国」に生きる人たちの話なので、表紙のイラストはちょっとありえないんだけどなぁ…。

この作品を読んで私が江戸時代が苦手な理由がわかりました。
主人公も作中言っていましたが、一つは江戸の時間感覚。「四つ時」やら「八つ時」とか書かれても何時なのかさっぱりわからないこと。
もう一つは町名・地名。「日本橋○○町」とか書かれてもいまいちピンと来ないこと。
さらに言えば、独特の言葉。例えば「手代」とか「月代」とか。
文章の流れでなんとなく意味はわかるけど、真剣に古語辞典を横に置いてから読もうかと思いました。
江戸時代小説に普段から親しんでいれば常識的なことかもしれませんが…。
うーん。
ま、私の知識不足なんですけどね。(^_^;)
でも、苦手な部分以外はおもしろかったです。

ゴメスは風貌も設定もインパクトがあったのに、作品のなかでの存在が薄いのが残念。
続編の「芥子の花」も読みましたが、これからゴメスの過去が明らかになりそうな展開でした。
まだ続くのかな?

金春屋ゴメス

著者:西條 奈加

金春屋ゴメス

僕僕先生

第18回日本ファンタジーノベル大賞 大賞受賞作。

キュートな美少女仙人「僕僕」と、唐時代版ニート青年「王弁」が、行く先々で起こるトラブルを解決しながら旅をする漫遊記。
…なんて書くと、まるで水戸○門みたいですが、印籠よろしく毎回仙術でずばっと解決!というわけでもない。
王弁も人間なりに人間の考えで解決していく。
・・・・・・超頼りないけど(笑)。

二人を取り巻く妖たちも個性豊かな楽しい面々。
性懲りもなく僕僕先生との間柄を妄想する王弁くんを、毎度軽~くあしらう僕僕先生や妖たちとのやりとりが愉快。
私も王弁くんに「あんたもうすぐアラサーだろう!」とツッコんでやりたくなります。
続編「薄妃の恋」も読みましたが、以降は図書館に置いてないので残念…。
買うしかないか。

僕僕先生

著者:仁木 英之

僕僕先生

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